絵で見る脳と神経の病気 代表的な病気をわかりやすくご説明します

慢性の痛み

慢性の痛みの診断

【問診・診察】
痛みについて様々な面から、患者さんの状態を聞きます。診察は、感覚の検査や、ある姿勢で痛みが出るかなどを検査し、さらに皮膚の色を左右で比べて診る事も行います。
【画像検査】
まずは痛みの原因をつきとめるために画像検査を行います。MRIやCT画像で痛みの原因となる病変を評価します。
【ドラッグチャレンジテスト】
痛みがどの様なメカニズムで起こっているかを調べる試験に、ドラッグチャレンジテスト(薬理学的疼痛機序判別試験)と呼ばれる診断法があります。この試験は、痛みを抑えるメカニズムがはっきりしている数種類の薬を患者さんに投与し、痛みの和らぐ程度を患者さんに申告してもらい、その後の治療を計画する診断方法です。薬は静脈注射で投与され、患者さんの痛みが薬によりどの程度痛みが和らいだか、どの薬剤が有効かを判定します。通常薬は、1日に1種類で、合計5種類程度が試されます。
【神経ブロック】
さらに、神経ブロックと呼ばれる方法は、治療法として行われることが多いのですが、診断方法としても行われます。神経ブロックで用いられる薬は局所麻酔薬が一般的ですが、その他アルコール、ステロイド、ボツリヌス毒素製剤などが、目的とする神経に直接、または神経の周囲に注射して効果を試します。

神経ブロック

神経ブロック

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