血流障害の痛み
血流障害の痛みの治療
- 【生活習慣の改善】
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喫煙者はまず禁煙が大前提です。さらに糖尿病・高血圧・脂質代謝異常などを持っている患者さんは、かかりつけ医による継続した診療と、一層の自己管理が求められます。
- 【薬物療法】
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まず薬物治療が行われます。
- 抗血小板薬(血液をサラサラにし、流れを良くする薬剤)
- 血管拡張剤(縮んだ血管を開き、血流量を増やす薬剤)
- 鎮痛剤(痛みを抑える薬)
- 【神経ブロック】
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血管を支配する神経が極度に緊張した状態を、その神経をブロックすることで解除する治療方法です。ペインクリニックの麻酔科の先生が得意とする分野です。
- 【手術】
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- 手術で詰まっている血管の上下を橋渡しし、血流の少ない先の部分に血流を送るバイパス手術は、心臓血管外科や形成外科の先生が行います。
- 血管の中に器具を入れ、狭くなっている血管を中から風船で膨らませる血管形成術は、放射線科や循環器内科の先生が行います。
- 血管の中から、狭くなっている血管を押し広げる様にステントと呼ばれる支えを入れる血管形成術も、放射線科や循環器内科の先生が行います。
- 血管を支配する神経が緊張して血管が縮んでいる場合、その緊張を解除するために、神経の元となる脊髄で電気を流し血管の緊張をほぐす脊髄刺激療法は、脳神経外科と麻酔科の先生が行います。この治療法については次のページで紹介します。