絵で見る脳と神経の病気 代表的な病気をわかりやすくご説明します

パーキンソン病

パーキンソン病 こんな症状も…

パーキンソン病の発症は、手のふるえや歩きにくさなど、主に運動に関係した症状で見つかることが知られています。

最近、これら運動に異常が現れるかなり前から、便秘を訴えていた人が多かったことがわかってきました。もちろん便秘がちなひとすべてが、パーキンソン病になるわけではないのですが、50歳代から70歳ぐらいまでの男性で、その後パーキンソン病になる人は3~4倍といった報告もあります。

さらに「匂い」の低下も注目されています。ふつう「匂いがわかりにくくなる」と訴える人は少ないのですが、「食事がおいしくない」や「味がにぶった」と訴えるお年寄がいます。お年寄りは匂いの問題を、食事がおいしくないとか、味がにぶったとして感じ表現するようです。

その他、うつ症状の人や睡眠中の行動異常などが、パーキンソン病との関係で注目されています。ここで述べた、便秘、匂いを感じにくくなる、うつ症状、睡眠時の行動異常などは、パーキンソン病になった方の生活歴を、振り返って調べた時に目立った項目です。

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