絵で見る脳と神経の病気 代表的な病気をわかりやすくご説明します

脊髄空洞症

腕や、手の痛みで始まるケースが多いでしょう。症状は、徐々に進行する傾向にあり、進行すると、手や腕の麻痺、歩行障害、さらには排尿や排便の障害まで出る場合もあります。症状は、脚よりも手や腕に強く出る傾向があります。症状があまり進行してしまうと、それから手術をしても症状がよくならないことが多く、早期に診断して早期に治療することが非常に大切です。

空洞発生のメカニズム

古くから、キアリ奇形に伴う脊髄空洞症については、多くの仮説が立てられてきましたが、本当のところはまだよく分かっていないというのが現状です。そもそも、空洞内の水が、どこから入ってくるのかということからして、研究者の間で意見の一致を見ていません。現在でも、論争の対象となる部分が多いのですが、共通の理解ができている部分もあります。それは、脊髄周辺の正常の髄液の流れが障害されることが、空洞発生に大きく関与しているということです。

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