絵で見る脳と神経の病気 代表的な病気をわかりやすくご説明します

頭のけが

皮膚

縫合の処置を受けた後はしばらく保護する事が必要です。1週間程度で治る事が多いですが、深さやけがの後の感染症の合併により、傷の治り方には個人差があります。保護の仕方、消毒の仕方はそれぞれの方法があるので治療に受けている医師の指示をお守りください。

皮下組織

たんこぶに対して積極的な治療法はありませんが、冷やす事は周囲のむくみ(腫れ)を減らす事も含めて安全な対応策と考えています。

頭蓋骨

脳の入れ物である頭蓋骨の骨折そのものは、治療法がありません。成長期の子供では数ヶ月で接合してレントゲン写真でも見えなくなりますが、その事を確認する必要がある場合はまれです。へこむ(陥没)骨折は、その直下の脳や保護膜の状態によっては、手術にてへこみを戻す事を行う場合があります。これらは、頭蓋骨の本来の働き、脳を保護し外界から守る働きに問題があるか否かで治療の必要性を判断しています。

脳保護膜、脳

硬膜外、硬膜下、くも膜下のそれぞれの血腫によって、また脳挫傷や脳内出血などの脳の状況も併せて治療法を選択しています。これらのけがの影響は重症であれば数週間に渡り続く場合があり、けがの周りのむくみ(脳浮腫)の存在も治療を難しくさせています。基本治療は絶対安静ですが、クスリの治療(むくみの軽減や出血の悪化防止、からだ全体のメンテナンス)も行われる場合があります。急に発生したこれらのけがに対して、行われる現在の手術法は、血腫、出血、挫滅した挫傷脳を取り除き健康な脳への影響を軽減する事を目的としています。けがした部分の回復を目的とした手術治療は行えず、挫滅した挫傷脳の大きく取り除く事もできない為、健常な脳を保護する目的として麻酔治療を行う場合があります。

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