絵で見る脳と神経の病気 代表的な病気をわかりやすくご説明します

腰部脊柱管狭窄症

症状が軽度なうちは、薬を使って症状を和らげることが可能です。しかし、この病気は、手術が非常に有効ですので、ある程度以上症状が悪化し、生活に大きな支障をきたすようであれば、いずれかの時点で手術を考えるのがよいでしょう。

腰椎後方除圧術

手術によって、狭くなった脊柱管を拡げることができます。手術にはいろいろな方法がありますが、当院で行っている方法は、顕微鏡を使った侵襲の少ない除圧術です。

図のように、片側だけから侵入して、狭いスペースから、手術用の顕微鏡を駆使して、必要最小限の骨を削り、分厚くなった靭帯を切除して脊柱管を拡げ、神経の圧迫を取り除きます。

下のMRI写真は、左側が手術前の脊柱管で、矢印の2か所に、黒くなっている部分があり、とても狭くなっています。右側は、手術後の写真で、狭窄がとてもよくなっているのがわかります。

成績

下のグラフは、この手術を受けた患者さんのアンケート調査の結果です。SF-36という、生活の質を表す数値を示しています。手術前に30点以下だった点数が、術後に75点まで回復し、術後5年まで変わらないことがわかります。

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