絵で見る脳と神経の病気 代表的な病気をわかりやすくご説明します

もやもや病

脳に栄養を送る太い動脈がつまり、不足した血液を補うように周りから細い血管が発達する病気です。この発達した血管が「もやもや」した血管の様に見えることから、「もやもや病」の名前がつけられました。日本語の病名が世界中で通用する病気がいくつかありますが、通常「川崎病」「橋本病」など発見者の名前を多く付ける傾向があります、しかしこれは「もやもや」という形容詞が付けられた珍しい病気です。太い血管がなぜつまるか、その原因はまだわかっていません。欧米人には少なく、アジア系人種に多い病気で、年間発症率は0.35/10万人ですが、最近脳ドックなどで発見される症状のないもやもや病も増加しており有望率は増加しております。もやもや病はやや女性に多く、年齢として5~10歳と30~50歳をピークとする2つの年齢層に多いことが知られています。しかし最近は、子供の患者さんの減少と大人の患者さんの増加により、この2つの年齢のピークが薄くなっています。姉妹発症や母―娘発症などの家族発症が10%あります。

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