脳動脈解離
頭痛、脳梗塞、くも膜下出血があります。
頭痛
血管壁が裂けることによる痛みです。
頻度の多い椎骨動脈の解離では、特徴的な頭痛がでます。片側の後頭部の持続する痛みで、痛みの部位は指で示すことができるように限局します。
脳梗塞
裂けた血管から出ている細い分岐血管の血流障害による場合と、裂けた血管そのものが細くなる(狭窄)ことで血液が流れにくくなる場合があります。
血流障害の部位により、手足の麻痺や感覚障害、めまい・吐き気などがおきます。
くも膜下出血
血管の壁の中に入り込んだ血流が、血管壁の一番外側の外膜を破ることでおきます。
症状は出血の程度によります。軽い場合は頭痛と吐き気・嘔吐、重症になると意識がなくなり、最重症では死亡します。通常の脳動脈瘤破裂のくも膜下出血よりも重症例が多くなります。