絵で見る脳と神経の病気 代表的な病気をわかりやすくご説明します

顔面けいれん・三叉神経痛

顔面けいれん

顔の表情(動き)を司る顔面神経(がんめんしんけい)は、左右に一本づつあり、各々左右の顔の筋肉に指令を送っています。けいれんの原因としては、脳から顔面神経が出てくるところで、脳へ栄養を送る血管がこの顔面神経に当たって、神経が過敏になることによりけいれんが起こると考えられています。この理由で起こる顔面けいれんは、両側の顔には同時に起こりません。両側の症状の場合は、別の原因を考える必要があります。

三叉神経痛

顔の知覚(感覚)を司る三叉神経も左右に1本づつあり、脳に顔の感覚情報を脳に伝えています。大きく3本の枝になっている三叉(みつまたの意味)神経は、顔の奥で一本にまとまり、太い神経となって脳に入っていきます。この脳への入り口のところで栄養血管が当たると神経が過敏となって余計な情報が脳に伝わり、痛みを感じると考えられています。この理由で起こる三叉神経痛は、顔のどちらか一方であり両側の症状の際は、別の原因を考える必要があります。

(神経が脳幹から出た直後または脳へ入っていく入り口は、神経のカバー(鞘)が弱い部分があり、この部分に栄養血管が接して拍動を伝える事が余計な神経の働きを招いていると考えられています。また、この部分におでき(脳腫瘍など)が発生した事でけいれんや痛みを症状として出す場合もあります。)

ページの先頭へ