東海大学病院脳神経外科
くも膜下出血 絵で見る脳の病気

くも膜下とは?
症状
原因
検査
治療法


脳動脈瘤が原因であるくも膜下出血の患者さんにとって最も危険な事は、再発作(再出血)です。破裂した脳動脈瘤が、もう一度出血(再破裂)する事(特に24時間以内が要注意)は良く知られています。再破裂によりくも膜下出血が増え、脳のダメージがより深刻になり、生命の危険が高くなります。この再破裂を防止する為に行われる治療が手術です。
代表的な手術法には、開頭手術と血管内手術の2通りの方法があります。

■開頭手術

 開頭クリッピング術


クリッピング術

頭の骨を開けて、直接破裂した動脈瘤を観察して本来の脳栄養血管から遮断することです。多くは合金やチタンのクリップで用いて遮断します。


図1:脳血管撮影の様子
脳血管造影検査




■血管内手術

 脳動脈コイル塞栓術


脳動脈コイル塞栓術 柔らかい金属コイルを破裂した動脈瘤内に充満させ、本来の脳栄養血管から遮断する方法です。


図2:脳血管撮影の様子

脳血管撮影の写真

当院では、なるべく早期に最善の治療法(病状、動脈瘤の位置などから判断して決定します。)を行える体制を常時整えています。
手術によって止血が行われた後で、本格的にくも膜下出血に対する治療が開始されます。脳栄養血管が走るくも膜下に広がった出血は、脳にダメージをおよぼすだけでなく、栄養血管にも変化を起こします。脳血管攣縮(れんしゅく)と呼ぶ血管が細くなる変化は、脳の血液不足を起こし脳梗塞の原因になります。この現象は発症4日目〜14日目に多く見られる事が知られていて、この時期は集中的な治療が必要です。くも膜下出血のダメージとこの時期の脳梗塞のダメージが重なると、後遺症や生命の危険が起こります。様々な方法でこの時期の治療が行われていますが、決定的なものは未だ見つかっていません。

「再破裂」「脳血管れんしゅく」は、より重症、重篤な患者さんには特に大きな問題で、治療法の選択についても脳神経外科全体で意見が一つではありません。東海大学脳神経外科では、積極的に重症のくも膜下出血の治療(早期の止血手術、独自の基準による脳梗塞の防止)に取り組み、その成果を多く発表しています。


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