パーキンソン病
脳内のドーパミンという物質が不足すると発病します
中脳の黒質といわれる部分が何らかの原因で細胞の減少が起こっている事が確認されています。黒質の神経細胞は、大脳基底核(図1参照)と呼ばれる場所へ接続していますが、神経同士の連絡のやり取りにドーパミンが使われています。
細胞の減少が起こっている事によってドーパミンが十分な量が作られなくなると、神経同士の連絡に不具合を生じる事でパーキンソン症状を起こすと考えられています。なぜ細胞が減少するのかは、不明な点が多く十分に解明されていませんが、恐らく、複数の要因が関係していると考えられています。正常のドーパミン量の20%を下回ると発病すると考えられており、別の神経伝達物質とのバランスが崩れる事も症状の理由とされています。